解説:
産熱は、各細胞における栄養素の代謝によって生じる。安静覚醒状態で、生命を維持するために必要な最低限の代謝を1:基礎代謝という。
2:ふるえは寒冷刺激によって誘発され、骨格筋の伸筋群と屈筋群が交互に周期的に収縮することであり、外部への仕事がないため、筋収縮のエネルギーがほとんど熱になる効率のよい産熱方法である。
黄体から分泌される4:黄体ホルモン(プロジェステロン)は、子宮を分泌期にさせ受精卵の発育、妊娠を維持させる作用のほかに、基礎代謝を亢進させ、排卵後の基礎体温を上昇させる作用もある。
3:不感蒸散は、皮膚表面や気道中からの意識に上らない水分蒸発のことであり、放熱方法の一つである。