解説:
2:視野障害には欠損、狭窄、暗点などがあり、視神経や網膜の障害が原因となり、自律神経障害ではみられない。
1:起立性低血圧とは、急に起立すると血圧が下がり、めまいや立ちくらみなどを起こす病態をいう。起立時に圧受容体反射が作動し、交感神経の活性増加によって末梢血管抵抗の増大および心拍出量を増大させて血圧が維持されることが障害されるために起こる。
3:発汗障害は交感神経麻痺によって生じ、患側では発汗の減少や欠如がみられ、皮膚が乾燥する。胃、腸管の運動は副交感神経による亢進と交感神経による抑制で拮抗的に調整され、さらに脳や脊髄によって調節されることで、消化・吸収・排便が行われている。
4:便秘には、これら胃腸の平滑筋や排便に関係する横紋筋を調節する神経系の障害によって生じる神経性便秘がある。