解説:
ぶどう膜とは虹彩、毛様体、脈絡膜の3つで構成され、この部に炎症が生じたものを1:ブドウ膜炎という。炎症によって生じた破壊組織や白血球が隅角の房水排出部をつまらせて眼圧が上昇する。
2:緑内障とは、眼圧の上昇によって視神経が障害されて視野異常などの異常をきたす疾患をいう。
3:網膜色素変性症とは、網膜の視細胞、特に杆体が進行性に変性する遺伝性疾患で、夜盲、視野狭窄で発症して徐々に視力が低下するが、眼圧の上昇は見られない。
4:長期のステロイド点眼では副作用として眼圧上昇がみられ、ステロイド緑内障とも呼ばれている。ステロイドとその受容体が結合して房水排出部をつまらせることで、眼圧が上昇すると考えられている。