東洋医学臨床論(2:鍼灸版)(全542問)
鍼施術が有効な睡眠障害で最も適切なのはどれか(27回)
解答:4
- 1.閉塞性無呼吸症候群
- 2.レム睡眠行動障害
- 3.交替勤務性睡眠障害
- 4.単純性睡眠障害
解説:
- 1:閉塞性無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸状態があり日中の注意力散漫や眠気などをきたす症候群で、上気道筋肉の弛緩などが原因と考えられている。
- 2:レム睡眠行動障害はレム(REM)睡眠時に通常みられる骨格筋弛緩が障害されるために、夢でみたことを実際の行動に移してしまう病態であり、中枢神経系の障害が原因と考えられている。
- 3:交替勤務性睡眠障害は、交代勤務従事者の不規則な睡眠リズムに起因する、不眠と過眠を主訴とする睡眠障害である。上記のいずれも器質的原因あるいは日常行動に原因があり、鍼灸治療単独の適応とは考えにくい。
よって正解は4:単純性睡眠障害。