解説:
1:水痘は、水痘一帯状庖疹ウイルスの感染によって起こり、感染後2週間くらいで発症し、躯幹や顔面に発疹が出現する。発疹は紅斑から水庖、膿庖、痂皮へと進行する。ほとんどが子供の時期に感染し、いったん感染すると生涯免疫を獲得するので二度と感染することはない。成人の感染は重症化する傾向がある。
2:エイズ(後天性免疫不全症候群)は、エイズウイルスの感染によって起こる。エイズウイルスは体液、血液を介して感染するので性交渉、汚染注射器の回し使い、輸血などで感染する。免疫グロブリン産生機能が抑制されるので、感染に対する抵抗が低下するためにカリニ肺炎やサイトメガロウイルス感染症などの日和見感染症にかかりやすく、カリニ肺炎により死亡することが多い。
3:抗生物質を長期間使用すると、菌交代現象が起こることがある。免疫抑制薬ではない。免疫抑制薬は、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患の治療や、臓器移植の拒絶反応の抑制のために用いられるが、長期使用で免疫力が低下し、抵抗力が減弱する。
4:ヘルペス感染症はウイルスの感染であるので、治療には抗ウイルス薬が用いられる。