解説:
1:糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島で作られて放出されるインスリンの不足によって起こる過血糖状態をいい、一次性と二次性がある。合併症として、白内障、細小血管症(網膜症、腎症など)、壊疽、感染症、末梢神経障害(ニューロパチー)などがある。末梢神経障害ではしびれや痛みを訴え、腱反射ははじめは一時的に亢進するが、その後低下する。
2:症状として、口渇、多飲、多尿、体重減少、全身倦怠などのほかに、勃起障害(インポテンツ)が起こることがある。
3:起立性低血圧は、起立時の下半身への血流のうっ滞を防ぐための反射性の血管緊張が血管運動神経の失調により正常に起こらないために、臥位から立位になったときに数分間一時的に血圧が低下してめまいや視力障害、動悸などを生じ、ひどいと失神を起こすものである。血圧は100mHgに達しない。糖尿病でみられることがある。
4:下肢にはじまり上肢におよぶ筋萎縮がみられる。