臨床医学各論(全470問) 貧血について誤っている組合せはどれか(13回) 鉄欠乏性貧血一血清フェリチン増加 巨赤芽球性貧血―ビタミンB12 溶血性貧血―脾腫 再生不良性貧血―汎性球減少 前の問題 次の問題 解答:1 1.鉄欠乏性貧血一血清フェリチン増加 2.巨赤芽球性貧血―ビタミンB12 3.溶血性貧血―脾腫 4.再生不良性貧血―汎性球減少 解説: 1:鉄欠乏性貧血は鉄分の長期の不足により、ヘモグロビン産生量が不足してこる。その際、末梢血は小球性低色素性貧血を呈する。骨髄像では骨髄赤芽球の増加を生ずる。また、鉄欠乏性貧血では血清鉄の減少もみられ、血清フェリチンは減少する。 2:巨大芽球性貧血は、ビタミンB12の欠乏による骨髄造血細胞のの核酸合成障害によって起こる悪性貧血でみられる。 3:溶血性貧血は赤血球の崩壊が亢進して貧血が生じるものである。赤血球の崩壊の亢進よって、脾腫、黄疸、高ビリルビン血症、糞尿中のウロビリノゲン増加などがみられる。 4:再生不良性貧血では、骨髄での造血機能の低下により赤血球、白血球、血小板の形成が低下するので、末梢血は汎血球減少を呈する。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 臨床医学各論 test