解説:
1:CEAは胎児の消化器細胞にある蛋白の一種であり、出生後の正常細胞でもわずかに作られているが、癌細胞が増殖している組織内で多く作り出される。消化器癌の大腸癌、胃癌、肝臓癌、胆道癌、膵臓癌などで血中に多く出現するので正しい。
2:SCCは扁平上皮癌、子宮頚癌、食道癌、皮膚癌などで陽性になるマーカーで、子宮体癌ではCA19-9、CA50、CA125などが陽性になる。
3:CYFRAは、肺癌のうちの扁平上皮癌、腺癌、大細胞癌などで陽性になる。胃癌ではCEA、SLH、STN、NCC-ST-439などが陽性になる。
4:AFPは、胎児の血清中にある蛋白であるが、出生後の肝臓癌でも陽性になる。乳癌ではCA15-3、CA125、CEA、NCC-ST-439などが陽性になる。