解説:
メルゼブルクの三主徴とはハセドウ病でみられる代表的な症状で、2:頻脈、3:突出、4:甲状腺腫大をいい、1:発汗過多は該当しない。
メルゼブルクとは、バセドウ病の発見者のバセドウが最初に診療を始めた場所の地名である。バセドウ病は、甲状腺機能亢進症をきたす自己免疫疾忠(Ⅱ型アレルギー)である。
甲状腺の表面の甲状腺刺激ホルモン受容体に対する自己抗体(抗TSHレセプター抗体)が生じ、受容体を過剰に刺激する結果、甲状腺ホルモンが過剰に産生され、全身の新陳代謝を高める。
他の甲状腺疾患と同様に女性に多い。発病年齢は青年から壮年、特に20代と30代で多く、全体の過半数を占める。