解説:
1:くる病は、骨端線の閉鎖前に骨基質の石灰化の障害が起こり、石灰化が不十分な類骨が増加し、四肢の変形をきたす疾患であり、小児期に好発するので正しい。
2:骨肉腫は、骨組織に原発の悪性腫傷であり、膝関節近くの大腿骨下端と脛骨上端に好発し、局所の腫脹、発赤、熱感、疼痛などを起こす。好発時期は、若年者に多く発症するので老年期ではない。
3:転移性骨腫瘍は、骨以外の部位に生じた悪性腫瘍が骨に転移したものであり、好発時期は青年期ではなく、癌の好発年齢の40代以降に増加して50代に最も多くなっている。
4:骨粗鬆症は、骨塩最が減少した状態であり、骨が脆弱化するのでわずかな外力で骨折が起こりやすくなり、脊椎が骨折して後弯曲が起こると円背を呈する。閉経後、老人性、内分泌性、栄養性などがある。思春期ではなく高齢者に多く、閉経後骨粗鬆症が多いので女性に多い。