臨床医学各論(全470問) ギラン・バレー症候群について誤っている記述はどれか(14回) 脱髄性疾患である 四肢の脱力をきたす 深部腱反射は低下する 寛解と再燃を繰り返す 前の問題 次の問題 解答:4 1.脱髄性疾患である 2.四肢の脱力をきたす 3.深部腱反射は低下する 4.寛解と再燃を繰り返す 解説: 1:ギラン・バレー症候群は原因が不明で、上気道感染や消化器感染による前駆症状の消失あるいは軽快の消失あるいは軽快の1~3週後に急性の四肢の運動麻痺を主徴として発症する多発性神経炎の一種で、炎症性脱随性疾患である。脱随性疾患とは、軸索を取り巻く髄鞘が障害された結果、脳、脊髄等の興奮伝導が障害されて麻痺などの症状をきたすものであり、代表例として多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎などがある。 2:急激に四肢の脱力をきたし、また両側顔面麻痺を伴うことが多い。 3:深部反射は低下あるいは消失する。 4:予後は良好で、極期の2~4週後から回復を示し、半年以内に治癒することが多い。寛解と再燃を繰り返すのではない。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 臨床医学各論 test