解説:
1:副甲状腺機能亢進症では副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて骨吸収の促進および腎でのリン再吸収とカルシウム排泄の抑制が起こり、高カルシウム血症になる。口渇多飲、多尿、食欲不振、便秘、抑うつなどの症状がみられる。色素沈着は、副腎の機能低下により副腎皮質ホルモンの分泌不足が起こって生ずるアジソン病の際にみられる。
2:テタニーは、副甲状腺の機能低下時に起こり、血中カルシウムの減少によって起こる四肢の強力な発作的痙攣である。
3:副甲状腺機能亢進症では、1に示した症状の他に筋力低下、易疲労性がみられ、また消化性潰瘍、膵炎がみられる。
4:白内障は、水晶体が混濁した状態であり、水晶体の中央部が混濁すると視力障害(視力の低下)を生ずる。多くは老人性白内障である。加齢の他、糖尿病、皮膚病、外傷、中毒その他の種々の原因によって起こる。