解説:
1:骨粗鬆症は、骨の絶対量すなわち骨塩量が減少した状態であり、骨量が減少し骨皮質は薄くなって脆弱化し、骨折が起こりやすくなる。骨量は正常ではない。運動は骨塩量の減少を抑制するので予防効果がある。
2:クッシング症候群に合併する場合がある。クッシング症候群は、下垂体前葉の機能亢進や副腎の腺腫や癌により副腎皮質ホルモンの過剰分泌が起こって生ずるものであり、顔、頸、躯幹などの異常脂肪蓄積(肥満)、無気力、筋無力、高血圧、糖尿病など多くの症状がみられる。
3:脊椎椎体も骨量が減少して脆弱化しているため、圧迫骨折が起こる。脊椎の圧迫骨折が起こると、脊柱が後弩するので円背を呈するようになる。
4:管状骨では皮質骨が菲薄となり骨折しやすくなる。