東洋医学概論(全262問)
腎虚でみられる腹証はどれか(28回)
解答:3
- 1.心下痞鞭
- 2.胸脇苦満
- 3.小腹不仁
- 4.少腹急結
解説:
- 1:心下が自覚的につかえて異常感があり、胸がつかえ、重苦しいなどの症状を訴えるものを心下痞という。また心窩部に他覚的な抵抗感、硬さがあるものを心下硬という。また心下部に他覚的な抵抗感、硬さがあるものを心下痞鞭という。心・心包経の病変である。
- 2:胸脇苦満は、季肋下部に充満感があり、抵抗や圧痛があるもので、肝胆経の変動である。
- 3:不仁とは麻痺、しびれ、知覚鈍麻などの状態を指し、小腹不仁は下腹部(臍下)の正中線を中心とした部位が無力で空虚な状態である。腎虚の腹証である。
- 4:少腹急結は、下腹部横、特に左に索状の抵抗、硬結があるものを指す。瘀血の腹証で、肝の変動である。