次の文で示す症例について、下記の問いに答えよ（２９回）

解説：

脾気虚は脾胃虚弱、思慮過多、労倦、慢性疾患などにより脾気を消耗し、運化作用の失調で食欲不振、食後膨満感などの症状が現れ、水液の停滞により湿・痰・飲などが生じ、浮腫を形成する。

脾陽虚は脾気虚が進行して起き、陽虚による虚寒症状が現れる。

冷たい生ものの摂りすぎで脾陽を失い、短気、自汗などの気虚症状に加え、畏寒、腹部・四肢の冷えなどの陽虚症状となる。

寒冷で悪化し、寒湿困脾で下痢、脈は濡緩、舌は淡白・胖大となる。脾気不足では血が生成できなくなり、心を滋養できないので心血虚となり不眠となる。

正解は「3：脾陽虚」である。