解説:
1:閉眼は顔面神経支配の眼輪筋の作用であり、完骨は乳様突起の後下方で副神経支配の胸鎖乳突筋、脊髄神経後枝支配の頭板状筋の部位であり、該当しない。
2:足関節の外がえしは深腓骨神経支配の長趾伸筋、浅腓骨神経支配の長腓骨筋が関わり、陽陵泉は腓骨頭前下方であり、長腓骨筋の上となる。また長趾伸筋も脛骨外側顆に起始し、陽陵泉の近傍となる。また総腓骨神経は腓骨頭の下で深腓骨神経と浅腓骨神経に分枝し、陽陵泉はその近傍となる。よって正答は2である。
3:手関節背屈は、総指伸筋、尺側手根伸筋、長・短橈側手根伸筋などによって行われ、これらの筋はは橈骨神経支配で、上腕骨外側上顎に起こり前腕背側を走行する。曲沢は肘前面、肘窩横紋上であり、上腕二頭筋腱内側、深部に上腕筋がありこれらは筋皮神経支配である。また曲沢の部位である上腕二頭筋と円回内筋の間には正中神経が通り、屈筋群を支配する。よって曲沢は手関節背屈へのアプローチには適切ではない。
4:近位指節間関節屈曲は、浅指屈筋が働き、正中神経支配であり、上腕骨内側上顆、尺骨粗面、橈骨上部に起始する。手五里は上腕外側、肘窩横紋の上方3寸で、橈骨神経管の上であり、浅指屈筋にアプローチはしない。