次の文で示す患者の病証で治療対象となる 臓腑として最も適切なのはどれか（２８回）

解説：

安静時振戦と、歩行時の第一歩が踏み出せないという症状から、パーキンソン病が考えら
れる。東洋医学では振戦は内風の症状と捉え、肝陽化風によって痙攣やひきつりが起きるとする。パーキンソン病の運動障答にある筋固縮も肝の失調と考えられる。好発年齢から肝腎陰虚であり、便秘も陰虚による症状のひとつと捉えることができる。肝陰虚での肝陽の上昇を抑えることが治療方針として挙げられる。肝陽上亢の症状には症例にある頭痛、耳鳴りの他に、めまい、易怒などがある。