東洋医学臨床論(全570問)
スポーツ障害と局所施術の対象となる筋との組合せで正しいのはどれか(28回)
解答:4
- 1.オスグッド病ー大腿筋膜張筋
- 2.鵞足炎ー長内転筋
- 3.フォアハンドテニス肘ー長橈側手根伸筋
- 4.シンスプリントー後脛骨筋
解説:
- 1:オスグッド病は、大腿四頭筋が膝蓋腱となって脛骨粗面に停止し、四頭筋収縮による骨端軟骨への牽引力によって起きる障害で、成長期に多い。
- 2:鷲足炎は、鵞足構成筋(薄筋、縫工筋、半腱様筋)における鵞足腱炎、または鵞足腱深層の滑液包である鵞足包の炎症で、代表的なスポーツ障害の一つ。ランニングなど反復する膝の屈伸によって鵞足腱や鵞足滑液包表面い摩擦や圧迫が持続的に加わることで起きる。
- 3:フォアハンドテニス肘は、上腕骨内側上顆炎で、肘における前腕屈筋腱付着部の炎症であり、ゴルフ肘とも呼ばれるものである。局所施術では内側上顆に付く屈筋群が対象となるので、伸筋は当てはまらない。
- 4:シンスプリントは、脛骨過労性骨膜炎で、ジャンプ、ランニングでの足関節の運動により起きる。ヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋の足関節底屈筋群の牽引によって、付着部である脛骨後内側縁の骨膜に炎症が生じるものである。