解説:
「3:オッペンハイム反射」は脛骨前面を下方へこすることで「足の母趾の背屈が生じること」が陽性所見となる。同様な陽性所見である病的反射としては以下が挙げられる。
- チャドック反射(外果の後下方部をこする)
- シェーファー反射(アキレス腱を強く摘まむ)
その他、下肢反射としてはバビンスキー反射が有名である。
その他の選択肢は、全て上肢の病的反射であり、方法・陽性所見は以下の通り。
- 「1:ワルテンベルグ反射」は、患者の母指を除く4指を軽く屈曲させ、この掌側に検者の示指及び中指を直角におき、その上をハンマーで叩打。母指を含め全指が屈曲すると陽性。
- 「2:トレムナー反射」は、中指末端を背側に向かってはじく方法をとり、陽性時には母指が屈曲する。
- 「4:ホフマン反射」は、検者の示指と中指で被験者の中指末節をはさむ。その末節を母指で屈曲させ、急に話す。全指、ことに母指が掌側に屈曲すると陽性と判断。
類似の問題としては以下が挙げられる。
⇒『病的反射はどれか(31回)』
⇒『上肢の病的反射はどれか(29回)』
⇒『上肢の病的反射はどれか(21回)』