東洋医学臨床論(2:鍼灸版)(全542問) 末梢性顔面神経麻痺で過誤再生による後遺症はどれか(30回) 兎眼 ワニの涙 味覚脱失 聴覚過敏 前の問題 次の問題 解答:2 1.兎眼 2.ワニの涙 3.味覚脱失 4.聴覚過敏 解説: 神経線維がワーラー変性となり神経内膜の断裂があると、軸索は再生時に神経の向かう器官までは識別しないため、誤った方向へ迷入再生が生じる。 ワニの涙症候群は、ボーゴラッド症候群ともいい、顔面神経の枝である唾液腺支配の鼓索神経と涙腺支配の大錐体神経が、顔面神経麻痺の際に再生過誤を起こすことによる。 唾液を出す食事の時にも涙が流れてしまい、ワニが獲物を捕食する時に涙を流すという言い伝えになぞらえてワニの涙症候群と呼ばれる。 神経再生の時期に通電療法を行うと再生過誤が起きやすく、病的共同運動やワニの涙、拘縮などの後遺症を助長するとされるため注意が必要である。 前の問題 次の問題 鍼灸専門科目 - 東洋医学臨床論(2:鍼灸版) test