解説:
腫瘍の発生原因うち、外因のなかに生物学的要因があり、ウイルスなども重要な発癌因子である。
へルペスウイルスに属するEBウイルスではパーキットリンパ腫、伝染性単核症、鼻咽頭癌、
乳頭腫ウイルスでは3:子宮頚癌、尋常性疣贅、
HBV/HCVでは肝臓癌、成人T細胞性白血病が発症する。
なかでも子宮頸癌でのハイリスクタイプに分類されるHPV15種類のうち、2種類(16型と18型)の感染による子宮頚癌(扁平上皮がん、腺がん)およびその前がん病変に対して、ヒト乳頭腫ウイルスワクチンは高い予防効果があるとされている。