臨床医学総論(全246問) 腹部視診の所見と疾患との組合せで正しいのはどれか(19回) 赤色皮膚線条ー急性膵炎 臍周囲腹壁静脈怒張一肝硬変 腹部膨隆ー胃潰瘍 鼡径部手術痕ー虫垂炎 前の問題 次の問題 解答:2 1.赤色皮膚線条ー急性膵炎 2. 臍周囲腹壁静脈怒張一肝硬変 3.腹部膨隆ー胃潰瘍 4.鼡径部手術痕ー虫垂炎 解説: 肝硬変でみられる2:臍周囲腹壁静脈怒張は、門脈循環障害の結果、側副血行路への血流が増加することにより、臍から周囲に向けて放射状に腹壁静脈の怒張がみられ、メデューサの頭と呼ばれる。 その他の症状として食道静脈瘤(食道下部のうっ血による)、内痔核(直腸下部のうっ血による)がみられる。 1:赤色皮膚線条はクッシング症候群やステロイド過使用でみられる。 3:腹部膨隆は「肥満、腹水貯留、鼓腸、妊娠、腹部腫瘤、卵巣嚢胞では腹部全体の膨隆」が、「肝癌、胃癌、胃拡張では局所的な膨隆」が、それぞれみられる。 また、4:虫垂炎の手術痕は右腸骨窩にみられる。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 臨床医学総論 test