臨床医学総論(全246問) 右前胸腹部の打診において濁音の拡大がみられるのはどれか(21回) 腎腫大 脾腫大 膵腫大 肝腫大 前の問題 次の問題 解答:4 1.腎腫大 2.脾腫大 3.膵腫大 4.肝腫大 解説: 4:肝腫大では、右前胸腹部に濁音の拡大がみられる。肝臓は実質臓器で空気を含まないため、打診では濁音が生じる。正常な肝濁音界は、上界は右鎖骨中線上で第6肋間(肺肝境界と呼ばれる)、下界は右肋骨弓下縁付近に存在する。肝臓が腫大することにより、濁音の範囲は拡大する。 2:脾腫大が存在すると、トラウベの三角(左第6肋骨、左肋骨弓、前腋線で囲まれた部分)を打診すると濁音が生じる。脾腫大がなければ鼓音を呈する。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 臨床医学総論 test