解説:
めまいの質として以下の2つに大別される。
- 回転性めまい:周囲または自分がぐるぐる回る、揺れる、傾くなどの回転感のあるめまい。回転性めまいは末梢前庭の障害によるものが多いとされている。
- 非回転性(浮動性)めまい:身体がふらつく、船に乗った感じという漠然とした浮遊感に大別される。非回転性めまいは中枢の障害によるものが多いとされている。
2:突発性難聴は「突然発症する原因不明の感音性難聴」と定義され、発症と前後して回転性のめまいが出現するが、一過性で繰り返すことはない。
1:髄膜炎、3:小脳脳幹部腫瘍は非回転性の中枢性のめまいをきたす。
4:聴神経腫瘍は第Ⅷ脳神経の前庭神経から発生することが多く、耳鳴り・難聴の蝸牛神経症状で発症し、進行により前庭神経症状であるめまいをきたすが、めまいは浮動性あるいは不安定性であることが多いとされる。