次の文で示す症例について下記の問いに答えよ(２２回)

解説：

四肢は伸展・内旋し、手首は回内・屈曲状態であることから、2：除脳硬直と考えられる。

除脳硬直は、延髄よりも中枢側に病変があり、中脳や橋の損傷によるものが多く、除皮質硬直よりも重症とされ、両上肢を脇に沿って伸展し、下肢も伸展する。

すなわち、肘の伸展、前腕の回内、手関節の軽度屈曲、両下肢の股関節の内転、膝関節の伸展、足関節の底屈などがみられる。

1：マン・ウェルニッケ肢位は、脳神経障害の後遺症で出現する特徴的な肢位である。

片側の肩関節内旋・内転、肘関節の屈曲、前腕の回内、手関節と手指の屈曲、股関節、膝関節の伸展、足関節の内反・底屈（尖足）などをきたしているものであり、上肢は伸展しない。

3：除皮質硬直は、大脳皮質、内包、大脳脚、基底核、視床レベルでの障害により起こる肢位であり、頸の前屈、上肢の屈曲内転位（上肢を胸の上で交叉)、股関節の内転、内旋、膝関節の伸展、足関節の底屈がみられる。

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4：後弓反張は、後頚部の筋および背筋、上下肢筋の筋緊張亢進や痙攣により、頚部が強く背屈し、全身が後方へ弓形にそりかえっているものであり、髄膜炎、破傷風、ジフテリア、中脳腫瘍、てんかんなどでみられる。