次の文で示す症例について問いに答えよ(１６回)

解説：

症状から1：重症筋無力症が最も考えられる。本疾患は、神経筋接合部の障害による自己免疫疾患であり、眼瞼下垂、複視、嚥下困難、構音障害、上肢挙上困難などが起こる。

2：周期性四肢麻痺は、バセドウ病でみられる。

3：筋萎縮性側索硬化症では、錐体路徴候、筋力低下、筋萎縮、線維束性攣縮が起こる。錐体路障害によって深部反射は亢進し、病的反射が出現する

。4：進行性筋ジストロフィー症は、遺伝性に筋肉が進行性に変性をきたす疾患である。大部分はデュシェンヌ型（仮性肥大型）で、2～5歳頃発症して急速に進行し、亜症で死の転帰をとる。骨格筋が萎縮(四肢では近位から遠位に進行）し、登はん性起立や仮性肥大がみられる。