解説:
猿手は、3:正中神経の麻痺でみられる手の変形であり、指の中節と末節の屈曲ができなくなり、また母指と他の四指の対立運動が障害されるために棒などを握ることができない。
1:筋皮神経は、筋枝が上腕二頭筋に分布し、皮枝が外側前腕皮神経となって前腕外側に分布しているので、障害によって肘の屈曲力の低下と前腕外側の感覚障害が起こる。
2:橈骨神経麻痺では、手首の伸展(背屈)および手指の伸展が障害されて、下垂手が起こる。
4:尺骨神経麻痺では、中手指節関節の伸展位と指節間関節の屈曲位を呈する鷲手が起こる。