臨床医学各論(全470問) 過敏性腸症候群について正しいのはどれか(22回) 悪性腫瘍の合併頻度が高い 排便により腹痛が軽減する 血便がみられる 内視鏡検査で異常がみられる 前の問題 次の問題 解答:2 1.悪性腫瘍の合併頻度が高い 2.排便により腹痛が軽減する 3.血便がみられる 4.内視鏡検査で異常がみられる 解説: 過敏性腸症候群は、腸管の機能異常によって腹部膨満感、腹痛、不快感、便通異常などがみられるものであり、腹痛は、おもに左下腹部痛が多く、排便や排ガスによって軽減するので、2:排便により腹痛が軽減するのは正しい。 1:腸管の機能異常によるものであり、悪性腫瘍の合併頻度は高くない。 3:血便、すなわち下血は、大腸の癌、潰瘍などの大腸疾患でみられやすく、十二指腸潰瘍でもみられることがあるが、過敏性腸症候群ではみられない。 4:過敏性腸症候群は、腸管の器質的異常がない機能的異常によるものであるので、内視鏡検査で異常がみられることはない。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 臨床医学各論 test