解説:
緊張型頭痛は、筋緊張性頭痛、筋収縮性頭痛ともいわれていたものである。後頭部および項部(後頚部)の1:慢性の筋収縮(持続的収縮)による血流減少によって起こる筋自体の症状や、後頚部の筋を貫通している大後頭神経が絞扼されて生ずる症状が、混在して起こる。症状は、痛みや過敏性、圧迫感、絞扼感、被帽感などである。
- 2:とくに女性に多くはない。女性に多い頭痛は片頭捕である。
- 3:片側性ではない。両側性に後頭部から項部、ときに前頭部や側頭部にかけて疼痛などの症状が出現する。片側性であるのは片頭痛である。
- 4:トリプタン類は選択的なセロトニン受容体刺激薬であり、片頭痛に有効であるが、緊張型頭型には有効ではない。治療には、不安や抑うつを取り除き、筋緊張を和らげる抗不安薬や筋弛緩薬が有効である。