臨床医学各論(全470問) 急性膵炎について正しいのはどれか(22回) 成因が不明なものが多い 腹痛は起坐位で軽減する 重症例では低カルシウム血症がみられる 慢性膵炎に移行することが多い 前の問題 次の問題 解答:3 1.成因が不明なものが多い 2.腹痛は起坐位で軽減する 3.重症例では低カルシウム血症がみられる 4.慢性膵炎に移行することが多い 解説: 1:急性膵炎は、膵酵素群の活性化によって膵の自己消化が起こるために、上腹部、とくに心窩部の激痛や背部痛、嘔気、嘔吐、腹部膨満感を起こす疾患であり、アルコールの過飲をする飲酒家に多い。 成因は、アルコール過飲による膵液流出障害および胆石や総胆管結石による胆汁逆流などが考えられる。 成因が不明なものは、約1/4と言われており、多くはないので誤りである。 2:腹痛は、仰臥位で増悪するが、起坐位で軽減することはないので誤りである。背部痛は座位前屈位で軽減する特徴がある。 3:重症例では低カルシウム血症がみられるので、正しい。 4:慢性膵炎に移行することは約1割と少ないので、多いというのは誤りである。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 臨床医学各論 test