臨床医学各論(2:鍼灸版)(全514問) 胃潰瘍について誤っている記述はどれか(17回) 女性より男性に多い 好発部位は胃の大弯である エックス線像でニッシェがみられる ヘリコバクター・ピロリの感染と関係がある 前の問題 次の問題 解答:2 1.女性より男性に多い 2.好発部位は胃の大弯である 3.エックス線像でニッシェがみられる 4.ヘリコバクター・ピロリの感染と関係がある 解説: 1:消化管壁に対する胃酸(塩酸)やペプシンなどの攻撃因子の力が粘膜表面を覆う粘液や粘膜血流などの防御因子の力を上回ることが原因と考えられている。 近年、防御因子の低下へのピロリ菌感染や非ステロイド消炎鎮痛薬(NSAID)の関与が明らかになっている。胃粘膜強化作用があるプロスタグランジン(PG)の産生を非ステロイド消炎鎮痛薬が抑制することが防御因子を減弱させる。胃潰瘍は女性より男性に多い。 2:好発部位は幽門前庭部小弯側である。大弯ではない。 3:エックス線像で、正常な輪郭の外方に突出した像であるニツシエがみられる。 4:ヘリコバクター・ピロリ菌の感染と関係があり、菌毒素による粘膜の炎症が防御因子の減弱をきたす。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 臨床医学各論(2:鍼灸版) test