解説:
病証と外因に関する複合問題である。
痹証は風寒湿の3つの邪気が交じりあって人体に侵襲し、営衛の気の循環が悪くなり、発生する。3つの邪気の強さにより行痹(風痹)、痛痹(寒痹)、着痹(湿痹)に分類される。
1:「痛痹」は寒邪が強いもので、激しい痛みが特徴であるため、誤り。
2:「着痹」は湿邪が強いもので、固定性の痛みで災引きやすいのが特徴であるため、誤り。
3:「行痹」は風邪が強いもので、遊走性(あちこちに移動する)の痛みが特徴であるため、正しい。
4:「熱痹」は熱邪が強い、あるいは内熱がある人がさらに風寒湿邪を感受したもので、関節の発赤・腫脹・発熱・疼痛が特徴であるため、誤り。