解説:
胃潰瘍による心窩部痛に対する治療法を問う設問である。1は、漸増圧で押圧して急に押してすぐに放す手技で、反射作用を期待するものであるが、潰瘍による心窩部痛に対しては、不適切である。2は、2段押し、3段押しと呼ばれるもので、慢性疾患や深部の筋の硬結の寛解に効果があるとされるが、急性の潰瘍には不適である。3は、手掌で押圧して、温熱作用をもたらすものであるが、反射的な鎮痛に有効と考えられる。4は、手指、手掌で皮膚を吸い上げ、吸い寄せるといった手技で、皮膚の新陳代謝を促すものであるが、この方法も関連しない。