東洋医学臨床論(2:鍼灸版)(全542問)
頭痛で頭部局所への刺鍼により血管拡張を引き起こし、症状を増悪させる恐れがあるのはどれか(10回)
解答:2
- 1.緊張型頭痛
- 2.片頭痛
- 3.変形性頸椎症による頭痛
- 4.眼精疲労による頭痛
解説:
- 「1:緊張型頭痛」は頭部の筋緊張によって頭痛を発するものであり、筋緊張を緩和するために頭部局所への刺激を行う場合がある。
- 「2:片頭痛」化学物質の放出による血管拡張で拍動痛を訴えるもので、頭部局所への刺激はかえって増悪させる恐れがあり、これが答えである。
- 「3:変形性頸椎症による頭痛」頚椎部での神経刺激による疼痛および支配筋の筋緊張等が原因で起こるものであり、局所的に炎症を緩和する目的で治療を行うことがある。
- 「4:眼精疲労による頭痛」調節異常によって起こる反射性の頭痛であり、局所的な刺激は目の調節機能に対しても良い影響を及ぼすことがある。