東洋医学臨床論(2:鍼灸版)(全542問)
鍼施術で気胸を起こさないよう注意しなければならない経穴はどれか(11回)
解答:2
- 1.身柱
- 2.魄戸
- 3.膻中
- 4.三焦兪
解説:
- 「1:身柱」は、第3・4胸椎棘突起間にあることから、気胸は起こしにくい穴である。
- 「2:魄戸」は、第3・4胸椎棘突起間の外方3寸で、肩甲骨内縁にあり、頑固な肩こりを訴えることがあることから、もっとも注意すべき部位である。また、肩甲肋骨症候群といった病態の原因部位であるとともに、解剖学的に肋骨角があり皮膚から肺までの距離が浅い部位でもある。
- 「3:膻中」は、両乳頭の中央で胸骨体の上に位置することから、一応安全と考えられる。
- 「4:三焦兪」は、第1・2腰椎棘突起間外方1寸5分にとることから、気胸の発生頻度はきわめて低い。