東洋医学臨床論(2:鍼灸版)(全542問)
末梢神経麻痺による症状と罹患神経を対象とした治療穴との組合せで正しいのはどれか(16回)
解答:2
- 1.下垂手一郄門
- 2.鷲手一小海
- 3.下垂足一委中
- 4.鈎足一陽陵泉
解説:
- 「1:下垂手一郄門」⇒下垂手は「橈骨神経麻痺によって前腕伸筋群が麻痺をきたすもの」である。郄門は前腕前面の中央の正中神経支配で、猿手には関連するが下垂手とは関連しない。
- 「2:鷲手一小海」⇒鷲手は「尺骨神経麻痺によって、前腕の尺側手根屈筋が障害されて起こるもの」である。小海は小腸経で肘関節内側の尺骨神経溝にある穴であり、これが答え。
- 「3:下垂足一委中」⇒下垂足は「下腿伸筋群である腓骨神経の麻痺によって生じるも」のである。委中は膝窩横紋中央で、脛骨神経上にあり、関連がない。
- 「4:鈎足一陽陵泉」⇒鈎足は「脛骨神経麻痺によって下腿伸筋群の緊張によって生じるもの」である。陽陵泉は腓骨神経と関連していることから、関連がない。