解説:
1・2・3:皮間痛覚の侵害受容器には高閾値機械受容器と機械的、温度、化学的刺激など、異なる多種類の侵害刺激に応じるポリモータル侵害受容器がある。
これらの侵害受容器はいずれも自由神経終末である。
皮膚の高閾値機械受容器の情報は、主として細い有髄のAδ線維によって伝達されて、はっきりとした、鋭い、局在の明確な速い痛み(一次痛)を伝える。
ポリモータル侵害受容器の情報は、主として非常に細い無髄のC線維によって伝達されて、うずくような、局在のはっきりしない不快な感じの遅い痛み(二次痛)を伝える。
4:一定の強さの刺激に対して触覚受容器(パチニ小体)は順応しやすいが、筋紡錘、冷・痛覚、頚動脈洞受容器、肺胞の伸展受容器などの持続性受容器の順応は緩慢で、生体にとって有利である。