次の文で示す患者の病証に対する治療方針として除くべき外邪はどれか（２２回）

解説：

病因、特に外因に関する設問である。

「風が強く吹く天候の中、ここ数日屋外で仕事をしていたら右上肢に痛みが出た」ということから、風邪にさらされての長時間の仕事によって罹患したもので、「痛みは右の肩や肘、手首など定まっていない」ということから、風邪の遊走性の症状を示唆している。

「舌苔は薄」から、病邪が裏に及んではおらず、表にあることを「脈は浮」によって示している。

したがって、風邪が表を侵襲することで、気血の停滞を誘発して生じた愁訴であることを示唆する所見である。

2：風邪が答えである。1：寒邪、3：湿邪、4：熱邪は誤り。