臨床医学各論(全470問) 肺結核について正しい記述はどれか(14回) 接触感染が多い 感染後の発病率は60%以上である 初発症状は高熱が多い 診断には喀疾培養が有用である 前の問題 次の問題 解答:4 1.接触感染が多い 2.感染後の発病率は60%以上である 3.初発症状は高熱が多い 4.診断には喀疾培養が有用である 解説: 1:肺結核は好酸性桿菌の結核菌の感染によるが、感染はほとんどが空気感染であり、排菌している患者の咳、くしゃみ、会話によって生じた結核菌を含む小粒子を吸い込むことで起こる(飛沫感染)。接触感染が多いのではない。 2:通常は感染後数週間で細胞性免疫が成立するので、初回感染での発病率は低い。60%以上は誤りである。 3:症状は咳、痰、発熱、全身倦怠感などであるが、初発症状で高熱を生ずることはない。 4:胸部エックス線検査は診断に有用であるが、確定診断には培養検査や塗抹検査による喀痰検査で喀痰中の結核菌の存在が証明されることが必要である。したがって、喀痰培養は有用である。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 臨床医学各論 test