解説:
4:ベーチェット病は1:自己免疫疾患の一つで、膠原病類緑疾患であり、口唇、頬部粘膜、舌尖、舌縁などの口腔粘膜や外陰部に疼痛を伴うアフタ性潰瘍が起こるので正しい。皮膚の結節性紅斑様皮疹や座瘡様発疹、眼のブドウ膜炎、虹彩炎、および関節炎などがみられる。
1:再生不良性貧血では、末梢血中の赤血球、白血球が減少するが、ハンター舌炎はみられない。ハンター舌炎は萎縮性の舌炎であり、悪性貧血でみられる。
2:悪性リンパ腫は、リンパ節および脾臓をはじめとする全身のリンパ組織に原発するリンパ球系細胞の悪性腫携であり、頚部リンパ節腫脹、肝・脾臓、貧血、発熱、発汗、体重減少、掻痒感などがみられるが、レイノー現象はみられない。
3:皮膚筋炎(多発性筋炎)は膠原病の一種で、皮膚と骨格筋の非特異的炎症と変性をきたして、筋組織の硝子様変性、フィブリノイド変性がみられる。筋の萎縮、硬化、脱力をきたすが、陰部潰瘍はみられない。ベーチェット病でみられる。