解説:
経穴と筋肉との組み合わせで誤っているのは、「豊隆―長腓骨筋」である。
豊隆穴は外果の上8寸、条口穴の外方に一筋へだてた陥凹部に取り、前脛骨筋と長指伸筋の筋溝部にあたる。長指伸筋の外側に位置する長腓骨筋は、足の少陽胆経の下腿部の経穴と関係が深い。
1:肩井穴は足の少陽胆経に属し、肩髃穴と大椎穴を結ぶ線のほぼ中央で、乳頭線上に取る。僧帽筋上にある。
2:天枢穴は足の陽明胃経に属し、臍の外2寸に取る。腹直筋上にある。
3:血海穴は足の太陰脾経に属し、大腿前内側にあり、膝蓋骨内上角の上2寸に取る。内側広筋(大腿四頭筋の一部)上にある。
4:豊隆穴は足の太明胃経に属し、外果の上8寸、条口穴の外方に一筋(前脛骨筋の外側の一部)へだてた陥凹部に取る。この部位の筋は長腓骨筋ではなく、前脛骨筋と長指伸筋との筋溝部にあたる。