解説:
「2:ネフローゼ症候群」では高度な蛋白尿から低蛋白血症をきたし、全身性浮腫が最もみられやすい。
※「1:慢性肝炎」には特徴的な症状はないが、進行して肝硬変に移行すると腹水・全身性浮腫・黄疸などの症状がみられる。
浮腫は、細胞外液(の、特に組織間液量)が増加して起こる。特に下腿に生じやすく、脛骨前面を圧すると圧痕が起こるのが特徴である。
原因疾患としては、全身性浮腫と局所性浮腫に分類され以下の通り。
全身性浮腫
心原性浮腫(うっ血性心不全など)、肝性浮腫(肝硬変など)、腎性浮腫(糸球体腎炎、ネフローゼ症候群など)・・などがある。
局所性浮腫
リンパ性浮腫(悪性腫瘍リンパ節転移など)、静脈性浮腫(静脈瘤、静脈血栓症など)、血管神経性浮腫(クインケ浮腫)・・などがある。