解説:
頭部の前屈させる作用をもつのは2:脊前筋である。
椎前筋は深頚筋の一部で、頚部の脊柱の前面を上下に走る細長い筋群の総称である。椎前筋は前頭直筋と頭長筋、頸長筋、外側頭直筋の4筋によって構成される。
1:僧帽筋の上部線維は頭部の上項線や外後頭隆起から起始するが、起始は収縮しても動きが乏しく頭部を動かす作用はない。3:大後頭直筋は後頚部の筋で、起始が軸椎、停止が後頭骨である。頭部を後屈させるほか、側屈や回旋の作用をもつ。
4:広頚筋は頚部の前面にある大きな皮筋で、口角を下方に引く。皮膚に停止する皮筋であり、頭部を動かす作用はない。