解説:
1:アジソン病は、副腎の悪性腫瘍などによる病変で機能が低下し、血中副腎皮質刺激ホルモンが高値となるが、甲状腺刺激ホルモンは高値にならない。
2:バセドウ病は、甲状腺機能亢進症の一つであり、血中甲状腺ホルモンが高値となるので、甲状腺刺激ホルモンは高値にならない。
3:粘液水腫は、甲状腺自体に原因のある原発性甲状腺機能低下症のうち、成人になって発症するものである。甲状腺ホルモンの分泌が低下し、血中甲状腺ホルモンが低値となるので、血中甲状腺刺激ホルモンは高値となる。
4:胞状奇胎は、胎盤絨毛が増殖して異常をきたす絨毛性疾患の1つであり、甲状腺機能低下はないので血中甲状腺刺激ホルモンは高値とならない。
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