次の文で示す患者の病証に対する治療で適切でないのはどれか（１６回）

解説：

設問から、「日頃から頭痛、耳鳴りがあり、怒ると症状が悪化する、顔面紅潮」というのは、肝陽の亢進を示唆する所見である。

「口が苦い」というのは胆の熱、「寝汗、舌質紅、脈（弦）細」は腎の陰虚の所見といえる。

したがって肝陽上亢を示す所見である。

治療としては、「2：足の少陰経を補う｣、「3：足の少陽経を瀉す｣、「4：足の厥陰経を瀉す」はいずれも正しい。

「1：足の陽明経を補う」は、病証と関連しないことから適切ではない。