東洋医学臨床論(2:鍼灸版)(全542問)
神経痛と局所治療穴の組合せで正しいのはどれか(23回)
解答:1
- 1.大後頭神経痛一天柱
- 2.小後頭神経痛一脳戸
- 3.大耳介神経痛一聴会
- 4.眼神経痛―四白
解説:
- 1:大後頭神経は頚神経後枝で、頭半棘筋、僧帽筋などを貫き、後頭部から頭頂部の知覚を支配しており、周辺組織の絞扼などにより支配領域の痛みやしびれをきたす場合がある(大後頭神経痛)。天柱は僧帽筋起始部の外縁にあり、この部への施術は同症状の緩和につながる。
- 2:小後頭神経支配領域は大後頭神経より外側であり、正中にある脳戸からは離れている。
- 3:大耳介神経は側頚部、下顎、耳介外側の皮膚支配で、耳介前部にある聴会への施術の効果は期待しにくい。
- 4:眼神経は三叉神経第1枝で眼窩上部を通り、前額、鼻部の知覚を支配している。四白は眼窩下部で、支配領域が異なる。
よって正解は1。