解説:
1:変形性関節症は、関節の軟骨の破壊と骨の増殖が起こり、次第に関節が形態的変化(変形)を起こす疾患であり、膝関節に好発する。変形性膝関節症は、女性、特に肥満女性に多く、一般に運動開始時痛、運動痛、運動制限、変形、関節液貯留による腫脹などがみられる。
2:大腿四頭筋萎縮がみられ、関節支持力が低下するので、仰臥位で足首に1~2kgの重りをつけての下肢伸展挙上運動(SLR運動)やパテラ・セッティングなどの筋力増強訓練が行われる。
3:変形性膝関節症では、大腿脛骨関節の内側顆の軟骨が破壊される内側型が多く、変形は内反を呈する。外反膝ではない。
4:進行すると関節拘縮および変形による運動制限が起こる。