解説:
体内で産生される熱は、各細胞における栄養素の代謝によって生じる。
安静時は熱の大部分が内臓系にて産生されており、特に躯幹部にある3:肝臓、2:腎臓、消化器系の熱産生量が多い。
そのなかでも3:肝臓の熱産生量が最も多い。
1:皮膚や骨は代謝が盛んでないため、熱産生量は低い。
脂肪組織には、いわゆる皮下脂肪や4:内臓脂肪などの白色脂肪組織と、肩甲骨の間と腋窩にある褐色脂肪組織とがある。
白色脂肪組織は熱産生能が低く、逆に褐色脂肪組織は熱産生能が極めて高い。
ただし、この褐色脂肪組織はヒト新生児では多いが、成人では退縮して少なくなっている。