臨床医学各論(全470問) 運動機能障害について誤っている組み合わせはどれか(13回) 錘体路障害―病的反射 錐体外路障害―不随意運動 下位運動ニューロン障害―筋萎縮 神経結合部障害―深部腱反射亢進障害 前の問題 次の問題 解答:4 1.錘体路障害―病的反射 2.錐体外路障害―不随意運動 3.下位運動ニューロン障害―筋萎縮 4.神経結合部障害―深部腱反射亢進障害 解説: 1:錐体路障害は上位運動ニューロンである皮質脊髄路の障害であり、筋萎縮を伴わない痙性麻痺を呈し、深部反射亢進、腹壁反射消失がみられる。また、バビンスキー反射等の病的反射が出現する。 2:錐体外路障害は、パーキンソン病、舞踏病、ウィルソン病、アテトーゼなどの大脳基底核や中脳黒質などの変性をきたす疾患で起こる。錐体外路系は運動の調節に関与しているので、障害によって不随意運動が起こる。 3:下位運動ニューロン障害は、脊髄前角運動神経核から前根、脊髄末梢神経に至る部位での障害であり、反射路が障害されるため深部反射が低下し、筋萎縮がみられる。 4:神経筋接合部障害は重症筋無力症でみられ、運動の繰り返しにより麻痺が増悪し、休息すれば改善がみられる。神経筋接合部障害では深部腱反射が亢進することはない。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 臨床医学各論 test