解説:
溶液中の浸透圧はNa+などの溶質の濃度によって変化するので、細胞外液中の水の量を調節することで細胞外液の浸透圧の調節がされている。
塩分(NaCl)を多く摂取すると、腸での吸収後、血中のNa+、Cl-が増加し、血漿浸透圧が増加する。
それによって視床下部の浸透圧受容器が刺激され、下垂体後葉から4:バソプレシン(抗利尿ホルモン)が分泌される。
これが腎臓の集合管での水の再吸収を促進し、細胞外液の水が増加することによって、血漿浸透圧が低下して正常値まで戻る。
結果として体液量は増加するので、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系を抑制することで、尿中へのNa+排泄を促進させる。
Na+排泄の促進は水の排泄を伴うので、尿量が増加し体液量が元に戻る。
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